ページスピードがSEOを左右する!表示速度を改善してCVにつなげる5つのステップ

更新日:2025-12-24 公開日:2025-08-07 by アツシバ

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ページスピードがSEOを左右する!表示速度を改善してCVにつなげる5つのステップ 「最近、サイトの表示が遅く感じる…」「検索順位が下がってきた気がする」そんなお悩みを抱えるWeb担当者や情報システム部門の方も多いのではないでしょうか。

今やWebサイトは、企業の「営業の顔」。中でも「表示速度」は、ユーザー体験はもちろん、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)やCV(コンバージョン:お問い合わせや資料請求などの成果)にも大きく影響する重要な指標です。

本記事では、表示速度が遅いことで発生しやすい課題を整理し、今すぐ取り組める5つの改善ステップを紹介します。

表示速度が遅いことで起きる主な3つの問題

1.SEO評価が低下する

Googleは検索順位の評価指標として「ページ表示速度(Page Experience:ページエクスペリエンス)」を重視しています。その中核をなすのがCWV(Core Web Vitals:コアウェブバイタル)と呼ばれる指標群です。2024年3月には、新たにINP(Interaction to Next Paint)が正式に追加されました【※1】

最新のCWV(2025年5月現在):
・LCP(Largest Contentful Paint)ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間を測定します。
・INP(Interaction to Next Paint)ユーザー操作に対する応答の速さ
・CLS(Cumulative Layout Shift)視覚的なレイアウトの安定性

 

検索エンジンからの直接的な流入に加え、音声検索やAIによる自動応答での情報提示を想定したAEO(Answer Engine Optimization)の観点でも、ページ表示速度は非常に重要です。

2.ユーザーの離脱・CV率の低下

Googleの調査【※2】によると、ページの読み込みにかかる時間が1秒から3秒に増加すると、ユーザーの離脱率が約32%上昇すると報告されています。また、表示速度が約3秒遅くなると、CV率が最大50%低下するというデータもあります。

さらに、表示速度をわずか0.1秒改善しただけで、CV率が8.4%向上したという事例も報告されています【※3】

表示速度は、単なる技術的指標ではなく「成果」にも直結します。

3.業務効率の低下・社内外の信頼喪失

遅い社内ポータルやパートナー向けシステムは、「使いづらい」「重い」と感じられ、業務の生産性低下や信頼性の毀損につながることも。Webは社外顧客向けだけでなく、社内のデジタル基盤としても快適さが求められています。

表示速度が遅くなる主な原因とは?

原因カテゴリ 詳細
画像・動画の最適化不足 圧縮されていない素材や大きすぎる画像が読み込みを圧迫
JavaScript・CSSの肥大化 不要コードや同期読み込みにより遅延が発生
外部スクリプトの多用 ウィジェットや広告タグなどの読み込みにより表示が遅延
サーバー性能の不足 共用環境や物理的距離により応答時間が長くなる
キャッシュの活用不足 毎回のフル読み込みでサーバー負荷と表示時間が増加

表示速度改善の5ステップ

1.画像・動画の最適化

  • WebP形式への変換
  • 適切なリサイズ
  • lazyloadの導入

2.JavaScript・CSSの軽量化

  • 未使用コードの削除
  • minify(圧縮)処理
  • sync / deferの設定

3.外部スクリプトの整理

  • 不要なタグ・ウィジェットの削除
  • Google Tag Managerで読み込み制御

4.サーバー基盤の見直し

  • CDNの導入
  • 国内リージョンや専用インフラへの切替
  • AWSやさくらなど高性能なクラウド環境への移行

5.定期的なパフォーマンス診断

  • PageSpeed Insights、Lighthouse、GTmetrix の活用
  • CWVスコアの継続的モニタリング

表示速度改善は「成果を出す投資」

高速化は単なる技術対策ではなく、SEO改善、ユーザー満足度向上、CV向上に直結する戦略的投資です。

改善に悩んだら、専門家にご相談を
「サーバーが原因?それともコード?」と迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。

 

参照サイト

【※1】Google Search Central Blog
【※2】Think with Google
【※3】Akamai Technologies

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