【導入事例】チケット管理システムのDXでスポンサー満足度を可視化|京都ハンナリーズ

更新日:2026-04-02 公開日:2026-04-02 by E.M

目次

チケット管理システムのDXでスポンサー企業の満足度を可視化|京都ハンナリーズ

旧システム依存のリスクを解消し、チケット管理システムを短期間で刷新。
検索時間を60秒→1秒に短縮し、スポンサー満足度の向上を実現した事例をご紹介します。

この事例の要点・課題

  • 課題:旧システム依存で継続不可のリスク
  • 解決:システム刷新(約2〜3ヶ月で移行完了)
  • 成果:検索時間60秒→1秒(約98%削減)/移行時の問い合わせゼロ/スポンサー満足度向上


B.LEAGUE(B1)に所属するプロバスケットボールクラブ「京都ハンナリーズ」を運営する、スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社様。地域に根ざしたスポーツ振興とエンターテインメントを提供しています。

同社では、パートナー企業300社以上を管理するチケットシステムを刷新し、検索時間を大幅に短縮しました。

本事例では、チケット管理システムのクラウド移行や短期間でのシステムリプレイス、スポンサー満足度向上につながるデータ活用について解説します。

今回は、スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社の山下善弓様、丸山浩士様、髙橋弦様に、チケット管理システム刷新の背景やフューチャースピリッツを選定した決め手、導入後の効果、今後のDXに向けた展望についてお話を伺いました。スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社(SCK)の髙橋 弦様、山下善弓様、丸山浩士様

スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社(SCK)の髙橋 弦様、山下善弓様、丸山浩士様

チケット管理システム刷新の背景|旧システム依存からの脱却

チケット管理システムを刷新することになった背景を教えてください。

山下「以前は、前オーナー企業のグループ会社が提供するシステムを利用していました。オーナーチェンジをしてからも契約という形で使わせていただいていたのですが、システムの継続運用が難しくなったとのお声をいただき、新しいシステムへ移行する必要に迫られたのです。
いわばシステム依存の状態にあり、使えなくなると言われた時には『どうする術もない』という危機的な状況でした。」

そこで、フューチャースピリッツにご相談いただいたのですね。他社との比較検討などはされたのでしょうか?

山下「実は他社との比較はしていません。フューチャースピリッツさんには、日頃からパートナー企業として熱心に応援いただいており、代表同士の関係性も深くありました。本当に『最後の頼みの綱』という思いで、最初にお声がけさせていただきました。」スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社ビル入口

使い勝手の完全再現|フューチャースピリッツが伴走するスポーツDXへの第一歩

フューチャースピリッツを選定した決め手は何ですか?

山下「当時、私たちの営業部隊はシステムに関する知識が乏しく、漠然とした要望を言語化してお伝えするのが難しい状況でした。しかし、フューチャースピリッツの担当者さんは非常に親身になって対応してくださり、『こんな機能はどうですか』と、私たちの想像を超える提案を何パターンも出してくださいました。その伴走姿勢が非常に心強かったです。

とにかくスピード感が圧倒的で、『そもそも何ができるのか?』すら分からない状態の私たちに対して、いつでもどこでも親身に質問に答えてくれました。単に『できますよ』で終わるのではなく、現場に寄り添いリードしてくださったことが最大の安心感でした。」

髙橋「また、パートナー企業様がこれまでのシステムに慣れ親しんでいらっしゃったため、操作性が大幅に変わってしまうと、お客様に改めてシステムの使い方を覚えていただく負担が発生してしまいます。そのため、『旧システムの使い勝手をなるべく高い精度で再現する』という方針で進めていただけることも重要でした。」スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社山下様

山下「システムに不慣れな私たちに、丁寧に教えてくださる姿勢がすごく安心で、大きな支えになっていました。開幕が目前に迫り、『もうシステムが絶対に必要』という切羽詰まった状況の中で、『システム的にはこうしたらいいのではないですか』と作り手側の意見を優先するのではなく、『わかりました、これを再現しましょう』と、私たちの状況に寄り添ってくれたのが嬉しかったですね。

プロスポーツ業界特有のドメイン知識をしっかりとインストールし、深く理解した上で迅速に対応していただいたのが本当にありがたかったです。」京都ハンナリーズ 公式マスコット『はんニャリン』

京都ハンナリーズ 公式マスコット『はんニャリン』

安定性・コスト・セキュリティを満たす「さくらのクラウド」

システム基盤にはWebとDBを分けた2層構成×将来の拡張にも対応しやすいインフラとして「さくらのクラウド」を選定しました。当社からはアクセス集中時も稼働する「安定性」、WAF標準装備による「セキュリティ」、そして為替変動の影響を受けない「コストの予測しやすさ」をご提案しましたが、社内での印象はいかがでしたか?

髙橋「専門的な知識がない社内の人間にとっても、『さくらインターネットさんのクラウドなら大丈夫』という安心感がありました。単なるデータの引っ越しではなく、負荷がガッとかかった際にもしっかりと応えていただけるだろうという信頼がベースにありましたね。

実際、ある試合でゴールドランク以上のパートナー様に一斉にご案内をした際、1時間ほどで一気に500名ほどの申し込みが殺到したことがありました。それでもサーバーは全く問題なく動いており、当たり前のことが当たり前にできるインフラのありがたみを実感しています。

安全にデータを活用していく上で一番大事なのは安定性とセキュリティですので、さくらのクラウドというきっちりとしたインフラがある中で、今後もどんどん新しい機能を追加していきたいと思っています。」

丸山「インフラが変わったことに加えて、何か分からないことがあった時にすぐに相談できる体制になったことも大きかったです。パートナー様が操作に迷わないように『ここをこうしてほしい』といった細かな画面調整や導線の改善など、実際の運用に合わせた要望にも素早くご対応いただけました。
単にサーバーを移しただけではなく、私たちが運用しやすい仕組みとして整えていただけたと感じています。」スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社丸山様

60秒から1秒へ。検索98%削減がもたらす営業DXと問い合わせゼロの移行

実際に新システムに切り替わってからの反響や効果はいかがですか?

山下「最も良かったのは、切り替え時にパートナー企業様からの『使い方がわからない』といった問い合わせが一切なかったことです。営業部でも問い合わせに備えて全企業様への丁寧なご案内を準備していたのですが、画面のUIや操作性を以前のものと変えずに構築していただいたおかげで、これまで通りのスムーズなチケット取得が実現できました。」

丸山「今のところ、システムに対してお客様から『ここが使いづらい』といったお声は出ておらず、十分満足のいくものを作っていただきました。そして何より、今後お客様からシステムに関する新たなご要望があった際に、フューチャースピリッツさんとクイックに連携して、すぐに動いていただける『地盤が整っている』こと自体が、この新システムの大きな強みだと思っています。」スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社高橋様

検索機能やCSV出力など、追加機能による定量的な業務改善の効果はありましたか?

山下「検索機能の追加によって、営業担当者のチケット検索業務の効率が劇的に向上しました。担当するパートナー企業様が300社以上ある中、以前はスクロールして目視で探していましたが、今は一発で情報が表示されます。『1分の作業が1秒になった』感覚です。

また、チケットの取得状況をCSVで出力できるようになったことも大きいです。これまではシステム画面のデータを手作業でコピー&ペーストし、Excel上で上書きして企業名を検索するという非常に泥臭い作業をしていました。全体で何枚使われているかしか口頭でお伝えできなかったのが、『この試合に何人来てくれました』と視覚的にお見せできるようになり、シーズン報告の資料にデータをまとめるストレスが一切なくなりました。

データを分析して『どの試合で何枚使われているか』を可視化できるようになったことで、営業担当からパートナー企業様へのチケット活用のご提案が格段にしやすくなり、より深い提案を考える時間に充てられるようになったのは大きな変化です。」

丸山「以前は担当者が手作業に忙殺され、そもそも『チケットの利用状況をちゃんと分析する』という意識すらなかなか持てない状況でした。CSV出力でデータを出力し、色々な提案に活用できるようになったのは、クラブのDXの基礎だと思っています。」

髙橋「パートナー企業様の従業員の方にチケットを使って試合に来ていただくことは、全くの新規ファンを獲得するよりも『ファンづくりの近道』になります。その最初の一歩目がこのシステムになるので、クラブにとって非常に重要な改善です。」

京都ハンナリーズ 公式戦 京都ハンナリーズ 公式戦

京都ハンナリーズ 公式戦より

チケット利用実績の「可視化」次シーズンのスポンサー継続に向けた最大の武器

チケットの裏側の管理業務や、スポンサー企業様への営業面ではどのような変化がありましたか?

山下「過去は一人の担当者がデータを拾って展開するまで、最新の状況がわかりませんでした。そのため、営業がパートナー様に『次の試合もぜひ来てください』とご案内したのに、『もう申し込みましたよ』とすれ違ってしまうような情報のタイムラグが起きていたんです。

今は画面一つでリアルタイムな状況がパッと確認でき、キャンセル対応なども即座に行えるようになりました。お客様とのコミュニケーションのズレがなくなり、本来の営業活動に集中できるようになったのは大きな効率化です。

また、各企業様の権益消化枚数が可視化されたことで、営業担当者ごとの個人KPIの設定やアクションの振り返りにも活用できるようになり、特定の担当者に依存していた業務の属人化から解放されたと感じています。」

丸山「これまで営業部内だけで完結しがちだった情報が、チケットチームとも共有できるようになったのも大きいですね。同じデータをリアルタイムに見ながら『この試合、もっと来てもらえそうだからお声がけしましょう』といった会話が増え、クラブ全体で集客に向かう良い相乗効果が生まれています。単なる管理ツールにとどまらず、クラブ全体で集客に向かうための“攻めのデータ”として機能しています。」取材中に笑顔がこぼれるSCK髙橋・山下・丸山様

山下「さらに営業の観点で言うと、パートナー企業の経営層、特に社長様は、自社の従業員がどれだけチケットを使っているか、意外とご存知ないことが多いのです。これまで、パートナーとして応援いただいている効果というのはデータにしづらく、お伝えするのが難しい部分もありました。
しかし今では、『従業員様がこれだけ試合に足を運び、満足されています』という実績を、『数字』として明確にお見せできるようになりました。

その数字を見ていただくことで、社長様も『社員がこんなに使って喜んでいるなら、来シーズンもスポンサーを継続しよう』と実感してくださいます。チケットの利用状況が可視化されたことは、次シーズンのご協賛継続につながる非常に強力な武器になっています。」SCKの山下様、さくらインターネットの斎藤様と弊社担当の神戸

SCKの山下様(右)、さくらインターネット株式会社の斎藤様(中央)と弊社担当の神戸(左)

Bリーグ全体の底上げを目指して|クラブの枠を超えたスポーツDX推進の未来

最後に、今後の展望や、フューチャースピリッツへの期待をお聞かせください

丸山「Bリーグ全体が発展し、クラブのパートナー様やファンが増加していく中で、扱うデータは膨大になっていきます。このチケットシステムも継続的なカスタマイズが必要になりますので、引き続きプロフェッショナルとしてご支援いただきたいです。」

髙橋「B.LEAGUEからも『各クラブでナレッジを共有し、リーグ全体の底上げをしてほしい』というお話を全クラブ会議でいただいています。
現在でもスプレッドシートなどを使って手作業でチケット管理を行っているクラブは多いため、私たちが得たこのシステムの価値や知見を他クラブへ横展開し、Bリーグ全体に良い影響を与えていきたいと考えています。」futuremedia-278-11フューチャースピリッツ営業担当の神戸

丸山「私たち営業がパートナー様からシステムに関するご要望をいただいた際、すぐに相談でき、具体的な提案を返していただけるフューチャースピリッツさんの存在は非常に心強いです。今後も互いの強みを活かし、協力し合える関係を築いていければと思っております。」

山下「私たちの本質的な仕事は、スポーツを通じて地域や未来を明るくしていくことです。その活動の大切な一端を、このシステムが担ってくれています。今後も単なるシステム提供にとどまらず、一緒に未来を明るくするために進んでいけるパートナーとしてご一緒できれば嬉しいです。」

よくある質問

Q. チケット管理システムのクラウド移行にはどれくらいの期間がかかりますか?

A. 本事例では短期間(3ヶ月以内)で移行を実現しました。

Q. スポーツチーム以外でも活用できますか?

A. イベント管理や会員管理を行う企業でも応用可能です。

futuremedia-278-logo 会社名 スポーツコミュニケーションKYOTO株式会社
設立 2008年7月1日
所在地 〒600-8862 京都市下京区七条御所ノ内中町64番地1 OES BLDG.5階
事業内容 プロバスケットボールチーム運営、試合興行/グッズ・チケット販売、アカデミー等での若年層育成、地域振興活動、広告代理業務を通じた企業支援
URL https://hannaryz.jp/team-info/profile/

自社でも同じ課題が起きていませんか?

旧システム依存や検索性の低さ、データ活用の課題など、
本事例と同様の課題に対して最適なシステム構成をご提案可能です。

短期間での移行や現場に合わせた設計まで含め、
貴社に最適な進め方を無料でご提案します。

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強引な営業は行いません。まずは課題整理だけでもお気軽にご相談ください。

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