【用語解説】DDoS攻撃とは?DoS攻撃との違いと仕組み・対策をやさしく解説
更新日:2025-12-12 公開日:2024-12-27 by アツシバ
インターネットの急速な普及とともに、サイバー攻撃の件数は年々増加し、その手法も巧妙化しています。中でも「DoS攻撃」と「DDoS攻撃」は、企業や個人に大きな被害をもたらす代表的なサイバー攻撃として広く知られています。これらの攻撃手法を正しく理解し、適切な対策を講じることは、被害を最小限に抑えるうえで非常に重要です。
本記事では、DoS攻撃とDDoS攻撃の違いを中心に、それぞれの特徴や被害内容、そして有効な対策について詳しく解説します。
DoS攻撃、DDoS攻撃とは?
DoS攻撃とDDoS攻撃はいずれも、ターゲットとなるサーバーやネットワークサービスの正常な運営を妨害することを目的としたサイバー攻撃です。ただし、攻撃の仕組みや規模には大きな違いがあるため、それぞれを区別して理解することが重要です。
DoS攻撃とは
DoS攻撃(Denial of Service攻撃)とは、特定のWebサイトやサーバーを正常に利用できない状態に追い込むサイバー攻撃です。攻撃者が大量のリクエストをターゲットとなるサーバーに送り続けることで、サーバーの処理能力を超過させます。
その結果、サーバーはリクエストを処理しきれなくなり、通常のユーザーがサイトにアクセスできない状態が発生します。

DDoS攻撃とは
DDoS攻撃(Distributed Denial of Service攻撃)とは、複数のコンピューターやデバイスが連携し、同時に攻撃を仕掛けることで、特定のWebサイトやサーバーを使用不能にするサイバー攻撃です。
この攻撃では、マルウェアなどに感染した複数のデバイスで構成されるボットネットが利用されます。多数の端末から一斉に大量の通信が行われるため、ターゲットとなったサーバーは正常な処理ができなくなります。

DoS攻撃とDDoS攻撃の違い
DoS攻撃は、1台のコンピューターから大量のリクエストを送信する比較的単純な攻撃です。攻撃規模が限定的なため、状況によっては比較的早期に対処できるケースもあります。
一方でDDoS攻撃は、複数のデバイスから同時に攻撃が行われるため、攻撃規模が非常に大きくなります。多数の端末が一斉にリクエストを送信することで、サーバーに極めて大きな負荷がかかり、防御や遮断が困難になります。
そのため、DDoS攻撃は企業にとってより深刻な脅威とされ、事前の対策が不可欠です。
DoS攻撃、DDoS攻撃を受けた際の影響
DoS攻撃やDDoS攻撃を受けると、サービスや事業運営にさまざまな悪影響が生じます。ここでは、代表的な3つの影響について解説します。
1. サイトへアクセスできなくなる
攻撃によってサーバーが停止すると、Webサイトやオンラインサービスが利用できなくなります。情報発信ができなくなるだけでなく、顧客とのコミュニケーションが途絶えてしまいます。
特にビジネスサイトでは、新商品の告知や重要なお知らせを届ける手段を失い、顧客の関心や信頼を維持することが難しくなります。
2. 金銭的被害
サイト停止は直接的な売上損失につながります。特にECサイトでは、アクセスできない時間がそのまま機会損失となります。
さらに、攻撃から復旧するためのサーバー対応やセキュリティ強化にかかる費用も発生し、経済的な負担が増大します。
3. 信用問題につながる
サイト障害が頻発すると、ユーザーは企業やサービスに不安を抱くようになります。信頼の低下は、リピーターの減少や新規顧客獲得の難しさにつながり、長期的な事業成長に悪影響を及ぼします。
攻撃者がDoS攻撃、DDoS攻撃を行う目的
DoS攻撃やDDoS攻撃は、さまざまな目的で実行されます。攻撃者の動機によって、対象や手法が異なる点も特徴です。
- 迷惑行為・嫌がらせ:特定の個人や企業に対して不快感を与えることを目的とします。
- 脅迫:攻撃の停止と引き換えに、金銭や情報の提供を要求するケースです。
- 妨害行為:競合他社や特定のサービスの業務を妨害する目的で行われます。
- 抗議活動:社会的・政治的な主張を示すための手段として実行される場合もあります。
DoS攻撃、DDoS攻撃の対策方法
DoS攻撃やDDoS攻撃による被害を抑えるためには、複数の対策を組み合わせることが重要です。ここでは代表的な対策を紹介します。
アンチDDoSシステムを備えたWAFの導入
アンチDDoS機能を備えたWAF(Webアプリケーションファイアウォール)を導入することで、DDoS攻撃への対策が可能です。
例えば「攻撃遮断くん DDoSセキュリティタイプ」は、通常のWebアプリケーション攻撃に加え、独自のロジックで解析を行うアンチDDoSシステムを備えています。WAFだけでは防御が難しいDDoS攻撃も、ネットワークレベルで検知・軽減できます。
IPアドレスの制限
特定のIPアドレスからのアクセスを制限することで、攻撃元をブロックできます。これにより、不正なリクエストを排除し、正当なユーザーへの影響を抑えられます。
海外からのアクセスを制限
業務に関係のない国や地域からのアクセスを制限することで、リスクを低減できます。ただし、正当なユーザーも閲覧できなくなる可能性があるため、日本国内向けのサイトなど、用途を限定した対策として有効です。
CDNの導入
CDN(Contents Delivery Network)を利用すると、アクセスを複数のサーバーに分散できます。大量アクセス時でも元のサーバーへの負荷を軽減でき、攻撃耐性の向上につながります。
まとめ
DoS攻撃やDDoS攻撃は、企業やサービスに深刻な影響を与えるサイバー攻撃です。サイト停止による金銭的被害や信用低下といったリスクがある一方で、適切な対策を講じることで被害を軽減できます。
継続的なセキュリティ対策を行い、サイバー攻撃への備えを怠らないことが重要です。
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