AWSの見えないコストに注意!RDSなどのEOL(サポート終了)対応と運用リスクとは
更新日:2025-12-19 公開日:2025-05-22 by 福

最近「AWSの請求が高くなった気がする」というご相談が増えています。
もちろん、為替や利用量の変動による影響もありますが、調査してみると、「見えづらい原因」として多く挙がっているのが RDSのEOL(End of Life)対応による追加課金です。
「気づかないうちに課金が発生していた」ケースが急増中
Amazon RDSは、多くの企業に採用されている信頼性の高いマネージドデータベースサービスです。 ただし、利用しているDBエンジン(MySQLやPostgreSQLなど)には、バージョンごとに EOL(サポート終了)が設定されています。
RDSでは、稼働中のDBインスタンスがEOLを迎えると、特別な設定変更を行っていない限り、 有償の「延長サポート」が自動的に適用され、追加課金が発生します。
インスタンスの作成や復元時には延長サポートを無効化する設定も可能ですが、 運用中のままEOLを迎えた場合、知らないうちに課金対象となっていた、という事例が多く報告されています。
なお、標準サポート終了のリマインド通知はルートアカウントのメールアドレス宛に送信されますが、 他の通知に埋もれて見落とされやすく、 「気づいたときにはすでに課金が始まっていた」 というケースも少なくありません。
コスト以上に深刻な、EOLがもたらす運用リスク
RDSのEOLはコスト面だけでなく、運用・セキュリティ面においても見過ごせないリスクを伴います。
セキュリティパッチが最低限にとどまる
緊急性の低い脆弱性には対応されなくなる可能性があり、 情報漏えいや不正アクセスのリスクが高まります。
最新機能やパフォーマンス改善の対象外
新機能や性能改善の恩恵を受けられず、利便性・効率性の面で徐々に取り残される状態になります。
バージョンアップ時の選択肢やルートが制限される
長期間EOLバージョンを使い続けることで、 後継バージョンへのスムーズな移行が困難になるケースもあります。
特に「現在は問題なく動作している」ように見えるリソースほど、 EOLによる影響に気づきにくく、将来的なトラブルの火種となりがちです。
AWS環境全体で確認すべき、EOLの可能性
RDSに限らず、AWSではさまざまなリソースや構成要素に EOL(End of Life=サポート終了)のタイミングが存在します。 気づかずに使い続けることで、セキュリティリスクや予期しないコスト発生につながる可能性があります。
代表的な例は以下の通りです。
| 種別 | 対象例 | リスク例 |
|---|---|---|
| OSバージョン | Amazon Linux 1 / Windows Server旧版 | パッチ非提供、セキュリティ脆弱化 |
| Lambdaランタイム | Node.js 12 / Python 3.7 など | 実行不可になる可能性 |
| ECS / EKS 用 AMI | 古いイメージを継続利用 | 脆弱性対応の対象外 |
| RDS / Aurora | MySQL 5.7 / PostgreSQL 11 など | 延長サポートによる追加課金 |
| CLI / IaCテンプレート | 古い構文・記法 | デプロイエラー・非対応化 |
これらは一見「正常に動作している」ため問題視されにくいものの、 実際にはサポート切れによる潜在的なリスクを抱えている可能性があります。
見直しは「今」が最適なタイミングです
EOL情報は自ら確認しないと気づきにくく、 放置するほどコストとリスクが積み重なっていく傾向があります。 そのため、以下の点を一度チェックすることをおすすめします。
- 利用中のリソースにEOL対象が含まれていないか
- 延長サポートによる課金が発生していないか
- セキュリティ面で懸念のある構成になっていないか
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