【用語解説】AMIとは?AWSにおける仮想マシンイメージの基礎知識
更新日:2025-06-19 公開日:2023-10-12 by Bitmoss
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、クラウドコンピューティングプラットフォームであり、さまざまなサービスを提供しています。
その中でも、Amazon Machine Image(AMI)は、サーバーの機能を持つAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)インスタンスを作成する際に必要なテンプレートのようなものです。
この記事では、AMIの基本的な概念とその重要性について初心者向けに解説します。また、Amazon EC2については【Amazon EC2とは? 初心者でもわかるざっくり解説】をご覧ください。
AMIとは?
AMIとは、EC2インスタンスを起動するための必要情報がまとめられたテンプレートのようなものです。
AMIは、仮想マシンのイメージであり、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトウェア、起動許可などがパッケージ化されています。
AMIを使用することで、同じ設定やソフトウェアが含まれた複数のインスタンスを簡単に作成できます。
AMIの特徴
効率的な展開
AMIを使用すると、事前に設定済みの仮想マシンイメージを利用できます。これにより、初期設定が不要になるため複数のインスタンスを素早く展開し、構築することができます。
一貫性の確保
AMIを使えば、複数のインスタンスが同じ設定とソフトウェアを持つため、一貫性を保ちながらアプリケーションを実行できます。
バックアップ機能
EC2での障害発生時の際に、システム全体のバックアップや特定の状態に復元できるようイメージを作成することができます。
AMIの種類
クイックスタート AMI
AWSによって事前に準備されたOSの中から選択ができるAMIです。選択できるOSにはAmazon LinuxやWindows、Red Hatなどがあります。要件を満たすAMIがある場合はクイックスタートAMIから選択すると簡単に始められます。
カスタム AMI
ユーザー自身が作成するAMIで、WebサイトやAWSに関する本によってはマイAMI、自分のAMIなどと表記されていることもあります。作成自体は非常に簡単で、EC2インスタンスから作成することが可能です。
AWS Marketplaceで提供されているAMI
AWSのパートナーベンダーが提供するWordPressなどのアプリケーションがインストールされた状態のAMIです。そのため、AWSで使用予定のアプリケーションがある場合はそのまま利用できるのでおすすめです。ただし、AWSの利用料に加え、ベンダー企業への料金も発生することがある点に注意が必要です。
コミュニティAMI
一般的に公開されているAMIになり、上記3つのAMIが要件を満たさない場合などに選択される場合が多いです。
AMIの料金
AMI自体は料金が発生しません。しかし、カスタムAMIを作成して保存する場合はAmazon EBSのスナップショットも作成されるため、Amazon EBS スナップショットのストレージ料金が発生します。
まとめ
AMIは、AWS上でインスタンスを作成する際に非常に役立つサービスです。
事前に設定済みの仮想マシンイメージを使用することで、効率的な展開やインフラの保持が可能になるだけでなく、障害発生時の対策やディザスタリカバリ対策も可能です。
フューチャースピリッツではAWSサービスの導入支援を行っております。
AWSの導入を検討されている方は一度お気軽にご相談ください。