【用語解説】APNとは?AWSパートナー制度の仕組みと認定プログラムをわかりやすく解説

更新日:2025-06-17 公開日:2024-08-02 by アツシバ

目次

クラウド化やDXと言われる昨今、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を導入したいが専門的な知識が必要なため、自社で構築・運用するのは難しいというケースがよくあります。そこで、AWS の導入を検討している企業をサポートするパートナー企業があります。今回はそのパートナーについてご紹介します。

AWS アドバンストティアサービスパートナーの認定バッジ

<AWS アドバンストティアサービスパートナーの認定バッジ>

AWS パートナーとは?

AWS パートナーとは、AWS の公式な認定を受け、AWS に関連する事業を行っている企業のことを指します。
このパートナーには5つのパスがあり、それぞれ実施している事業によって分類されています。
今回はこの中でもサービスパスにあたるAWS サービスパートナーについて詳しく解説していきます。

ソフトウェアパス AWS 上で実行するまたは AWS と統合するソフトウェアを開発している AWS パートナー向け (ISV パートナーパスからの名称変更)
ハードウェアパス AWS と連携して稼働するハードウェアを開発している AWS パートナー向け
サービスパス AWS を活用してコンサルティング、プロフェッショナル、マネージド、付加価値提供再販サービスを提供している AWS パートナー向け
トレーニングパス AWS トレーニングを販売、提供、またはビジネスとして取り込んでいる AWS パートナー向け

ディストリビュー
ションパス

 

AWS ソリューションの再販と開発のために、ほかの企業を募集、教育、支援している
AWS パートナー向け (招待制)

 

出展
AWS JAPAN APN ブログ:APN の新しい仕組み:「AWS パートナーパス」が発表されました!

AWS サービスパートナーとは?


AWS サービスパートナーとは、AWS のサービスを通してお客様の課題解決をサポートするパートナーです。具体的にはAWS の導入を検討しているお客様へのコンサルティング、AWS のサービスを提供、サポート、付加価値を付けたサービスの再販などを行います。

AWS サービスパートナーティアとは?

AWS サービスパートナーティアとは、認定を受けたパートナー企業の実績や、その社員が持つ資格を示すものです。
AWS サービスパートナーティアには、セレクト、アドバンスト、プレミアの3つがあります。

AWS セレクトティアサービスパートナー

セレクトティアの要件として、年間3件以上の実績や、特定の資格を持った社員数などがあります。そのため、基本的なAWS のパートナーとして事業を行い実績が出来てきた企業というイメージの位置づけになります。

AWS アドバンストティアサービスパートナー

アドバンストティアの要件は、年間20件以上の実績が必要です。また資格を持った社員数もセレクトティアの倍以上必要になります。
そのため、AWS のパートナーとしてしっかりとした実績を持ち、専門的な知識を持ったエンジニアがいる企業というイメージの位置づけになります。

AWS プレミアティアサービスパートナー

プレミアティアの要件は、アドバンストティアよりも厳しくなるため日本でも2024年3月時点で15社しか認定されていません。そのため、実績、技術ともに最上位の企業であるというイメージの位置づけになります。

AWS サービスパートナーティアのピラミッド

AWS サービスパートナーティアの要件

各ティアのパートナーとして認定されるためには、特定の要件を満たす必要があります。
下記要件に関する詳しい条件は、AWS パートナーセントラルをご確認ください。

  セレクト アドバンスト プレミア

APNパートナー
年会費

2,500 USD/年

認定取得者

4人

(技術2人、ビジネス2人
プロフェッショナル)

8人

(技術4人、ビジネス4人
プロフェッショナル)

20人

(技術10人、
ビジネス10人
プロフェッショナル)

AWS クラウドプラク
ティショナー
取得者数

2人

4人

10人

AWS 認定技術者数
(アソシエイト以上)

2人

6人

最低3人のプロフェッショナルまたはスペシャリティ

25人
最低10人のプロフェッショナルまたはスペシャリティ

立ち上げ済み収益機会

3件

(合計MRR 1,500 USD
以上)

20件

(合計MRR 10,000 USD
以上)

50件

(合計MRR 50,000 USD
以上)

パートナー
ビジネスプラン

必要

必要

エグゼクティブ
ビジネスレビュー

必要

AWS コンピテンシー、
AWS MSP、または
AWS Well Architected

3

MSPまたはDevOpsコンピテンシーを3つのうちの1つとして含める必要がある

AWS コンサルティング
パートナーのティア基準を継続的に達成

6か月

 

出展
AWS サービスパートナーティア

まとめ

AWS パートナーについてご紹介しました。今回は特にサービスパートナーについて詳しく解説しました。AWS の導入をサポートする企業は多いため、どの企業を選んでいいかわからない…。そんな時はご紹介したサービスパートナーティアも選定条件の1つにすることをおすすめします。また弊社はAWS アドバンストティアサービスパートナーに認定されていますので、何かAWS に関するお困りごとなどございましたらお気軽にご相談ください。

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